1 日の食塩量

1日当たりの食塩制限量は、血圧が高くない人で10g、血圧の高い人では7gです。この分量は、「調味料としてこれだけ使ってよい」うのではなく、みそ、しょうゆはもとより、ちくわ、食パン、かん詰めなどの加工食品に含まれる食塩も全部合わせてこれだけという意味です。

1gの食塩量

  • 食塩
    小さじ1/5
  • しょうゆ
    市販品なら小さじ1減塩しょうゆなら小さじ2
  • あかみそ
    大さじ1/2
  • 白みそ
    大さじ1

7gの塩分でも多い

世界公認の食塩量は健康人で5g

欧米諸国では循環器疾患にかからないための食事が考えられていますが、いずれも食塩の量は、血圧が高くない人でも1日5gが好ましいとしています。WHO世界保健機関)の提言も同じです。日本だけが、これを10gとしています。もともと、健康を維持するために必要な食塩量は、1日1g以下であろうというのが栄養学の常識です。どうして日本だけが10gとしたのかという大きな理由は、日本人が「塩食い人種」といわれるほど塩を多量にとる食習慣をもっているからです。ここで一気に「5gが望ましい」としても、実行はおぼつかないというのが実情なのです。

これらの塩分量は、予防の場合です。それでは実際に高血圧になった場合には、どのくらいが適当でしょうか。欧米では食塩を1日に6gという厳しい制限となっています。日本では、現状を踏まえて、7gを目標としていますが、国際通念からするとまだまだとりすぎるのですから、この程度の制限で弱音を吐いてはいけません。

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