食事のタブー

高血圧を正しく治療するうえで、食事は非常に重要な意味をもっています。その理由の第一は、私たち日本人が食塩をとりすぎる食習慣にあり、これをなんとかしないことには高血圧の害に拍車をかけるということです。

第二の理由は、高血圧の場合、栄養よすぎると心筋梗塞をおこし、また逆に栄養が悪いと脳卒中がおこるというぐあいに、栄養のバランスが実にむずかしく、その人の病状に応じて工夫する必要があるのです。次に示したのは、うっかりまちがいやすい食べ方です。思いあたるふしがあったら、すぐにでも改善します。

空腹が満たされればOK

栄養をとるという意味と満腹するという意味は別問題です。好物ばかりを食べて空腹を満たしたとしても、これは単に熱量が補給されたというだけで、からだの構成や代謝に必要な栄養成分がバランスよくとれたということにはなりません。

辛いものは避ける

からくない料理にも、食塩が隠れて入っていることがあります。また、みそ汁やうどんのかけ汁がからいからといって、お湯を足してうすめればよいというものではありません。全部飲みほしてしまえば、塩分量は結局同じことなのです。

バターや卵や有害

バターや卵、獣肉をたくさんとりすぎる欧米では、バターをマーガリンにかえ、獣肉を鶏肉で代用することがすすめられても当然ですが、これはバターや獣肉が健康に有害だという意味ではありません。要はとりすぎが悪いのですから、ふだんバターや卵をほとんど食べていない人までが、これを敬遠する理由はどこにもありません。

田舎料理をバカにする

動物性脂肪をとりすぎてもいないのに血液中のコレステロールがふえている人は、食物繊維の不足に原因があります。「イモの煮物はいなか料理」などとバカにしてはいけません。血圧が高い人は食物繊維を摂ることを習慣化しなければなりません。

ため食い

「朝食抜き、夕食ため食い」をすると、太ります。また動物性脂肪をまとめて食べたあとは、血液が血管の中でかたまりやすく、動脈硬化が進んでいると、脳血栓や心筋梗塞の危険があります。

他人のでまかせを信用してしまう

現状では、効果が確実で副作用の少ない降圧薬がいっぱいあります。クコや紅茶キノコ、柿の葉ジュースなどといった民間薬にとびつく必要はないのです。まず医師を信頼してください。

1日2回以上外食する

これでは食塩のとりすぎと野菜不足は必定です。おなかいっぱいになっても、栄養のバランスがくずれては、病気は増悪するいっぼうです。特に食塩過多は高血圧を悪くするばかりです。

1日2杯以上味噌汁(スープなども含む)を飲む

汁物は、食塩がたっぶり入っているわりに塩からさを感じさせません。和食好きの外食党は、うっかりすると1日3杯も飲む人がいます。せいぜい1日1杯までにします。

どんなものにもしょうゆ、ウスターソースをかける

料理の風味を、しょうゆやウスターソースで消すことはないでしょう。これでは文明人の面よごしで、塩食い人種と呼ばれてもしかたがありませんしょうゆは割り醤油がおすすめです。

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