外食について最低限の知識
外食ばかりしていると、からだによくない」というイメージが定着してしまっている人も多いです。しかしこれは、外食自体がからだに有害な食事だというわけではなくて、限られた食品だけで空腹感を満たすという、きわめて栄養のバランスが悪いところに問題があるのです。
なぜそうなるのかは値段とのかかわりです。栄養のバランスを目的とするなら、あれやこれや種類を多く注文しなければなりません。しかし外食は手間賃がプラスされていますから、たかが湯豆腐や野菜サラダだけと思っても、値段がびっくりするほど高いものです。
客の側からは、財布とのからみで、自分の好みを選ぶわけですから、限度があります。これでは栄養のバランスがくずれても当然です。たとえば、ラーメン、そば、うどんをはじめ、カレーライス、ピラフ、スパゲッティ、シュウマイ、ギョーザなどは、糖質過多でたんばく質の欠乏はNGという意味ではありません。卵を加えて月見うどんとしたり、また具の多い鍋焼きうどんや五目そばを選ぶなり、あとで牛乳とくだものを買って補ったり、いろいろ手段はあるわけです。
近ごろのレストランでは、昼食に定食を提供しているところがあります。焼き魚、魚フライ、レバーのニラいため、八宝菜などをご飯と組み合わせた外食は、たんばく質を補給する意味では好ましいのですが、ミネラルやビタミン不足になることは必定です。特に定食にみそ汁がついているとなると、家庭と外とで1日に2杯も飲むことになってしまい、これでは塩づけです。天どんやカツどんなどのどんぶり物は、たんばく質を補強しているとはい、え、こってりした味を生かすために食塩がたっぶり使われているうえに、野菜不足はいかんともなし得ません。
外食はこうやってバランスを取る
メニュー |
デメリット |
改善策 |
かけそば・かけうどん |
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どんぶりもの |
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寿司 |
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パスタ・ピラフ |
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定食 |
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外食は1日1回が基本
外食の特徴は、食塩が多すぎることと、栄養のアンバランスにあるのです。ということは、高血圧の人が外食をとるときは、1日に1回だけとし、他の2食は家庭食でバランスの狂いを是正するのが良策といえましょう。