降圧薬の使い方

複数の薬を使う もともと降圧薬治療は、長期にわたって続ける必要があります。初めは、1つの薬を少量使いますが、思うように効果があらわれない場合、1種類の薬のみ量をふやすと、長い間には副作用が出てくるおそれがあるので、量をふ...

降圧薬の種類

血圧値以外の病態にかなった処方がポイント 現在使われている降庄薬は数多くあり、それぞれ血圧を下げるしくみは千差万別です。また同一薬剤でも、何種類もの働きをもつものがあります。 これら数多い降圧薬のなかには、降圧作用が弱い...

治療の原則

高血圧の治療には、降圧薬を使って積極的に血圧を下げる場合と、降圧薬は使わずに食事や暮らしの工夫だけで血圧を下げる場合とがあります。もちろん降圧薬を使う場合も、食塩制限や肥満是正、運動といった生活習慣の修正は必要です。では...

治療効果

血圧を下げれば、血管の傷み方が違う 高血圧を治療しないでほうっておく、動脈の傷つき方が早く、脳卒中や心筋梗塞にかかります。この動脈系の傷みは全身一様におこるわけではありません。 高血圧以外の因子とのからみで、傷みやすい部...

合併症その2

高血圧+高栄養は注意 高血圧によりひきおこされる心臓病は、心筋梗塞だけではありません。急性心臓死や、狭心症、急性慢性心不全など、いろいろの心臓病があります。血圧が高いとき、こういう病気の発生が正常血圧の人の2倍以上もおこ...

合併症その1

脳出血は栄養が偏っているときに起きる 脳卒中という病気は単一な疾患ではなく、いろいろな種類がありますが、代表的なものは、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血の3つです。 脳出血は、脳の細動脈壁がもろくなって壊死に陥り、これが血管...

経過

高血圧をそのままに放置しておくと心臓や動脈に無理がかかるために、それだけ早く傷みます。血圧が高いと脳卒中や心筋梗塞にかかりやすいといわれますが、そのとおりで、脳の細動脈が壊死に陥ると脳出血がおこり、脳の細動脈硬化や脳動脈...

症状

自覚症状はあてにならない 一般に血圧が高くても、いずれ自覚症状が出てきたら治療すればよいと考えている人が多いようです。痛くもかゆくもないのですからリスクも想像できないのが当然といえば当然です。 その自覚症状とは何かという...

検査(2)

肥満判定 高血圧で肥満している場合は、降圧薬が効きにくく、といって降圧薬の量を増すと、長期の連用で副作用の心配が出てきます。また太っていると、高血圧による心臓の傷みを助長しますし、血清脂質(コレステロールや中性脂肪)や尿...