ダイエットで下がる血圧

高血圧で太っていると危険

血圧が高くて太っている人は、高血圧でも太っていない人や、太っていても血圧が高くない人に比べると、心筋梗塞にかかりやすいことが知られています。
また、若いころ標準体重であった場合、成人になっても標準体重のままであれば高血圧になりにくいのに、成人期に太ってくる人は、4~5倍も多く高血圧になることが確認されています。

このことは、特に高血圧の遺伝素因をもっている人の場合は、太ると高血圧になる宿命を背負っていることを教えています。また、実際に高血圧の治療に際しても、降庄薬治療がはかばかしくない背景として、肥満がわぎわいしている例が少なくありません。事実、肥満を是正することにより降庄に成功する例は欧米でも日本でも経験されています。

痩せたほうがいい理由

「太っていても、薬で血圧が下がっていれば、なにもやせる必要はないのではないか」と思われるかもしれません。しかしこれは御都合主義の考え方です。とにかく太っている高血圧患者は、まずやせる必要があります。その理由は次のとおりです。

  1. いくら医師が薬の副作用に気をつけてくれているからといっても、ほんとうは薬を使わないで血圧を下げたほうが、副作用の心配は全然いらないこと。薬を使わずに血圧を調整できれば最適。
  2. 太っていること自体が心臓に負担をかけるだけではなく、体内にたまった食塩が排泄されにくくなる。そのうえ日ごろの運動不足も手伝って、肉体的・精神的ストレスが加わると、血圧が不慮に上昇しやすいこと。もし脳や心臓の動脈碩化がある程度進んでいた場合は、この不慮の血圧上昇で脳卒中や心筋梗塞をひきおこす危険がある。
  3. 太ると血液中の総コレステロール、中性脂肪をはじめ、血糖値や尿酸値が増加し、善玉といわれているHDLコレステロールは減ってくること
    HDL悪玉(LDL)と善玉(HDL)はこちら。これらはすべて心筋梗塞の発症要因ですから、単純に、降庄薬で血圧を下げておけばよいというわけにはいかないのです。たとえ現在、血液のこういった成分が正常であったにせよ、降圧薬のなかには、これらを増悪させる副作用が潜んでいる場合がありますから、油断はできません。

血液中の中性脂肪がふえると、動脈硬化が促進します。そのうえ、コレステロールのなかでも動脈硬化を進みにくくするHDLコレステロールが減るとなっては、ますますハイスピードで動脈硬化が進行してしまいます。
高コレステロール血症は、粥状硬化を促進する危険国子で、心筋梗塞の発症と密接な関係があります。同じ超肥満者でも、農山村に高コレステロール血症が少ないのは、植物性食品(主に穀類)を多食しているからです。コレステロール値が低いといっても、太っていること自体、心臓に負担がかかるので、心臓の悪い人はやせなければいけません。
30~40代ならこちらのダイエット情報がおすすめです。

1件のコメント

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください