ストレス・性格

少々の緊張でも血圧は上昇する

精神的にも肉体的にも、ストレスが加わると血圧は上がります。医師であれば深夜の電話ベルとか救急車の警報で実に神経がいらだつものですが、ウィーンフィルハーモニーの常任指揮者でもあっ方のお話によれば、新幹線の車内放送を知らせるオルゴールが、音楽家の神経をさかなでするそうです。

ネコはネズミの声にいきり立つし、イヌは自分以外の尿臭を電柱でかぐと興奮します。そういうわけで、ほかの人には気にならないことが、自分には気になる、イライラするということが多数あります。

そしてこういったときの血圧は当然のことながら上昇するわけですが、ふだんそんなに気にさわるという問題でもないのに、精神的に緊張すると、それだけで血圧は上がります。

たとえば、買い物のときのお釣りの暗算とか、気がねする人と会話を交すときがそうですが、ふだん血圧が高い人ほど、そのときの血圧上昇は大きいのです。

ストレスをおこしやすい性格

同じ強さの刺激でも、ストレスをおこしやすい人と、そうでない人があります。A型性格がストレスに弱いことがよく知られています。しかし実際に高血圧の人をしらべてみると、必ずしもA型性格の人が多いというわけではありません。

それにしても、A型性格の人はストレスを受けやすく、ノルアドレナリンという興奮性のホルモン分泌がふえます。これは血圧を上げ、コレステロールをふやすだけではなく、血液の凝固性も高めまこうそくすから、心筋梗塞にかかりやすいと警告されています。

一般に医師はA型性格が多いのですが、同じ医師でも、ストレスが多い専門科医ほど心筋梗塞にかかることがイギリスで調査ずみです(たとえば、皮膚科・整形外科医より、麻酔科・外科・内科医のほうが心筋梗塞にかかりやすい)。

ストレスは発散がポイント

もともとの性格はそう簡単には変えられるものでありませんが、日常、上手にストレスを解消して、リラックスすることがたいせつです。
ゴルフ、釣り、酒、子供と遊ぶ… …など、人によってさまざまでしょうが、要は、のんびり、ゆっくりとした気分になれる時間を長くもつことです。特に、ふだん血圧が高い人は、会議の最中でも、深呼吸や手首の屈伸運動など、緊張ずくめの気分をちょっとでもほぐすことを考えましょう。
昼休みはソファーに横になってもよし、また好きな音楽を聞くこともよいでしょう。親しい友人と冗談を交すのも一方法です。緊張のしっばなしでは、血圧も上がったままで、それだけ身を蝕むはめとなるのです。

A型について

同じ強さの刺激でも、せっかちなA型性格の人ほどストレスをおこしやすく、ノルアドレナリンという興奮性のホルモン分泌が盛んになります。このホルモンは、血管の緊張を高めて、血圧を上げます。またストレスは、コレステロールもふやします。

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