降圧薬の使い方

複数の薬を使う

もともと降圧薬治療は、長期にわたって続ける必要があります。初めは、1つの薬を少量使いますが、思うように効果があらわれない場合、1種類の薬のみ量をふやすと、長い間には副作用が出てくるおそれがあるので、量をふやすのではなく、降圧の作用が違う他の降圧薬と併用して、それぞれの使用量は少なくても、降圧効果を大きくしていくのが良策です。

このごろ、「医者は薬をたくさん使いすぎる」という批判がありますが、正しい降圧薬治療というものは、2種類以上のものを上手に組み合わせて使うじようとうのが常套手段です。この点は、学会から以下のような、おおざっぱなガイドラインが提案されていますので参考にしてください。

  1. 薬物の特徴および副作用を正しく把握し、各患者の病態にあわせて最も適するものを選択する。
  2. 第一選択薬として適する薬物は、カルシウム桔抗薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンⅡ受容体桔抗薬、少量の利尿薬、β遮断薬、およびα1遮断薬である。
  3. この中の1薬を少量から投与して緩徐な降圧を図る。効果不十分な場合相加・相乗効果が期待できる薬物を併用するか、他薬に変更する。
  4. 降圧目標を達成できない場合は、高血圧専門家の意見を求める。

副作用が起きないように

降圧薬でうまく血圧が下がっているから、この薬さえのんでいればよいというわけにはいきません。というのは、効用と同時に副作用が問題になってくるのです。
この点について医師はかなり気をつかっており、血圧が期待どおりに下がっていても、頻回に問診、診療をくり返し、定期的に血液検査を行っています。

降圧薬の向き・不向き

降圧薬種類 積極的な適応 禁忌
カルシウム拮抗薬 高齢者、狭心症、脳血管障害、糖尿病 心ブロック(ジアルチアゼム)
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬 糖尿病、心不全、心筋梗塞、左室肥大、軽度の腎障害、脳血管障害、高齢者 妊娠、高カリウム血症、両側腎動脈狭窄
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 ACE阻害薬と同様、特にせきでACE阻害薬が使用できない人 妊娠、高カリウム血症、両側腎動脈狭窄
利尿剤 高齢者、心不全 痛風、高尿酸血症
β遮断薬 心筋梗塞、狭心症、頻脈 ぜんそ く、 心 ブロック、末梢循環不全
α1遮断薬 脂質代謝異常、前立腺肥大、糖尿病 起立l封監血圧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です