合併症その1

脳出血は栄養が偏っているときに起きる

脳卒中という病気は単一な疾患ではなく、いろいろな種類がありますが、代表的なものは、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血の3つです。
脳出血は、脳の細動脈壁がもろくなって壊死に陥り、これが血管内圧に耐えかねて破裂し、脳実質内へ出血した状態です。

このタイプの脳卒中は欧米ではほとんどみられないのに、日本では現在でもけっこう発生しています。もちろん栄養が悪かった以前の日本では、「血圧が高ければ脳出血」といわれたくらいに多発していたのです。

ところで脳出血は血清総コレステロール値が低い地域に多発する特徴がみられます。また同じ地域集団でも血圧が正常なら脳出血はほとんど発生しませんが、最大血圧200mmHg以上とか、最小血圧110mmHg以上という群からは、かなり高率で脳出血がおこります。ここで重要な点は、血清総コレステロール値が160mg未満という場合、に比べて、220mg以上という群からの脳出血の発生は半分以下ということです。

これは、高血圧による細動脈・えし壊死が低栄養のときにおこりやすいということを暗示しているのです。つまり高血圧といわれたとき、血清総コレステロール値が低い人は、積極的に栄養をとらないと脳出血をおこすという意味です。

脳梗塞は栄養がよくても悪くても起きる

脳梗塞とは、脳血栓と脳塞栓とを一括した病名ですが、頻度のうえでは脳血栓が圧倒的に多いと理解してよいでしょう。

脳血栓という病気は、脳動脈の粥状硬化症、つまり動脈壁にコレステロールがたまるタイプの動脈硬化症を基盤に発生するタイプと考えられています。しかし日本では、脳の細動脈硬化症を基盤として発生するタイプがまれならずあります。日本の地域調査で、血清総コレステロール値が低い地域に脳梗塞が多発す

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